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2007 06,02 10:49 |
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種類:小説(児童文学?)
「五年生の夏休みの一日目、私はユウカイ(=キッドナップ)された。犯人はお父さん」 (紹介文より抜粋) 面白い! 素敵な作品に出逢いました。 この著者の作品ははじめて読んだのだけど、一人称の心情描写がすごく巧みだ。 かっこよさげな仰々しい言葉を並べるんじゃなくて、すごくすごくシンプルな言葉で、でも微妙な感情を表してくれる。 なんだか文庫版解説の重松清氏の意見と全面的に重なってしまうのだけれど、こういうストーリーの中で説教臭く「親子の絆」やらなんやらを持ち出してこないところがすごく好き。 子供には親が必要だ、とか、親子とはこういうものだ、なんて言われるとなんだか反感を覚えてしまうけど、こんなふうに言葉に出せないもどかしさを描かれると、すごく共感してしまうのだ。 微妙な年頃の女の子と、情けないお父さんの二人のつながりも、だんだんと変わっていく二人の関係も素敵。 僕も父と娘の物語を書いてみたい、と思った。 PR |
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